名大ロゴ

名古屋大学 動物実験支援センター

Center for Animal Research and Education (CARE)

◆ センターの紹介 ◆

 近年、東山地区の多くの部局で遺伝子改変動物の利用が急増していることから、本学の生命科学最先端研究の発展のためには、遺伝子改変動物の安定した飼育環境を東山地区でも確立することが急務でした。そこで、複数部局の要請に基づきSPF(特定病原微生物非感染)共用飼育施設の新営を要求してきましたが、平成23年度にその設置が認められたので、「東山動物実験施設」を新営しました。本施設の設置により、東山地区の動物飼育管理を効率化・集中化し、よりいっそう安全で適正な動物実験環境を構築することができました。

 また、今後も各部局の飼養保管施設で多種多様の実験動物が飼育管理される予定ですので、これらの飼育環境レベルを国際水準に保ち適正な動物実験を実施してゆくためには、全学的支援体制の強化も必要と考えます。さらに、全学向け教育訓練を通じて本学における実験動物福祉精神を啓蒙・維持する必要があります。

 以上の背景から、東山動物実験施設の管理運営を適正に行い、一方で全学動物実験委員会が行う教育訓練と東山地区の各部局の動物実験計画等の審査及び飼養保管施設の査察等の業務を支援することで、動物実験の適法性を確保し、動物実験に関わる安全管理を推進するため、動物実験支援センターが設置されました。

 センターは関係部局、本部関係部課等の協力を得て、以下の任務を遂行します。

施設外観

全学動物実験委員会の要請に基づき下記業務を支援

  • 学生、研究者対象の全学向け教育訓練(英語での動物実験講習会を含む)
  • 動物実験等の査察業務
  • 各部局の飼養保管施設、動物実験施設等の査察
  • 動物実験の申請および実施等に関わる各部局からの問い合わせへの対応
  • 各部局における実験施設、設備の整備に関する相談への対応
  • 各部局における実験動物の健康管理等に関する支援
  • その他、動物実験関係法令への適応に関する事項の推進

東山動物実験施設の管理・運営

◆ 施設の紹介 ◆

 遺伝子改変実験動物、各種疾患モデル動物をSPF(特定病原体非感染)環境で最大8,000~10,000匹飼育できます。管理エリアを明確にするため、クリーンエリアとダーティーエリアに完全区分して利用者の出入りをワンウェイ動線とすることにより、クリーンな飼育環境と実験環境を維持できるようにしています。電気設備として発電機設備を導入し、停電時も動物の飼育環境を損なうことはありません。また、省エネ型空調システムを採用し、温湿度コントロールをエリア単位で可能としました。

◆ 組織 ◆

センター長
(研究担当,副総長)
山中 宏二
副センター長
(環境医学研究所,所長)
林 良敬
東山動物実験施設長・教授鬼頭 靖司
技師
全学技術センター
千種 睦
研究員和家 由依
事務補佐員水谷 昭子
川北 なな子